地球温暖化や電気代の高騰を受け、省エネについて関心が高まりつつある昨今。
そこで今回は、ご存じの方も多いかとは思いますが、改めて「省エネ」について、初歩的なところから振り返っていきたいと思います。
省エネとは
省エネとは、「省エネルギー」の略であり、石油や石炭、天然ガスなど、限りあるエネルギー資源がなくなってしまうことを防ぐため、エネルギーを効率よく使うことを指しています。
今でこそ一般的な言葉になった「省エネ」ですが、この言葉が使われるようになったのは、1973年の第1次オイルショック以降です。中東戦争により石油の値段が引き上げられたことで、世界的な政策課題として「省エネ」が論議され、1973年にも日本で「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(省エネ法)が制定されました。
ただ、当時の省エネは世界情勢に伴った資源枯渇に対応するため言葉でしたが、現在は、地球規模の温暖化防止対策の一環として使用されるようになってきました。
皆さんも、そちらの方がなじみ深いのではないでしょうか。
家庭と省エネ
家庭のエネルギー消費をエネルギー源別に見てみると、もっとも大きいのはやはり「電気」で、約半分を占めています。(※1)
現在は電気代も高騰しており、暖房器具の節約を考える方も多いのではないでしょうか。しかし、コロナウイルスやインフルエンザがまだまだ猛威を振るっている今季において、体を冷やすことは決して得策ではありません。WHOも冬場においては18度以上の室内で過ごすことを提唱していますから、経済的にも無理なく快適な暮らしを続けるためには、やはり省エネの観点は必要不可欠といえるでしょう。
すまいと省エネ
しかし、いくら省エネ家電を購入しても、家が外気を通しやすい家では意味がありません。そのため、住まいを考えることも非常に重要となってきます。
省エネの観点からみた住まいづくりで重要なことは、断熱、日射遮蔽、気密の3つです。
断熱
この記事にもあるように、外気温は家の中の気温に大きく関わります。そこで、壁、床、屋根、窓などを通しての住宅の内外の熱の移動を少なくすることで、気温を一定に保ち、空腸器具の負担を抑えます。
日射遮蔽
また外部からの日射熱も気温が上がる大きな要因です。特に夏は、日射を遮蔽し、室温の上昇を抑えることで、冷房に必要なエネルギーを削減できる可能性があります。
気密
住宅に隙間があると、その隙間を通じて空気が出入りし、室温が一定に保たれません。隙間を減らす気密対策もまた、省エネには非常に重要といえるでしょう。
まとめ
2025年には建築物省エネ法が施工され、すべての新築住宅・新築非住宅に省エネ適合義務が課せられることになります。
これからマイホーム建設を検討される方には重要なことですので、家電はもちろんのこと、住まいの視点からも省エネに取り組んでみましょう。
ヘスタホームでは省エネの面でのご相談も随時受け付けております。札幌、東京、名古屋、大阪、熊本、沖縄にショールームがございますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
参考文献
経済産業省 資源エネルギー庁 家庭でできる省エネ
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/index.html#general-section