ハイブリッドカーに替わる新しい車として注目を集めている電気自動車(EV)。充電スポットと呼ばれる施設で充電するだけでなく、家庭のコンセントで充電するPHEVも登場するなど、いろんなタイプが販売されています。マイホームを建てる際、EVに対応した設備や設計にしておけば、将来の自動車選びの選択肢も広がるはず。そこで今回は、お得にEVを使うための充電方法のあれこれについて、詳しく解説していきます。
電気自動車の充電方法は2つある
電気自動車の充電には基本的に2つの方法があり、併用することでお得に便利にEVライフを送っていただくことができます。
家庭の充電用コンセントでの充電(家充電)
あらかじめ自宅にEV用の専用コンセントを設置しておき、一般家庭の電力で充電する方法です。この方法はEVだけでなく、家庭用電源を使ってハイブリッドカーを充電するPHEVでも採用され、着実に普及が進んでいます。
公共の充電スポットでの充電(外充電)
「充電スタンド」とも呼ばれる公共の充電スポットを利用する方法。現在、全国に約2万1000箇所以上の充電スポットがあり、ガソリンスタンドよりも多い数です。航続可能距離に限りがあるEVで長距離の移動をする際には、充電スポットの利用が欠かせません。あらかじめネットで予約してキャッシュレスでの決済が基本となっています。
「家充電」と「外充電」のそれぞれのメリット
「家充電」と「外充電」にはそれぞれメリットとデメリットがあり、うまく併用することがとても重要になります。
家充電のメリットとは
最大のメリットは、非常にコストが安い点にあります。後で紹介する外充電の費用と比較して安いのはもちろん、ガソリン車と比べても十分なコストメリットが得られます。例えば、月に800kmを走行する場合、ガソリン車なら6929円(1L/130円)のガソリン代がかかりますが、家充電で運用するEVなら電気料金は3077円(1kWh/25円)です。
外充電のメリットとは
公共の充電スポットを利用する場合は、目的に応じて2つの充電方法を使い分けることが欠かせません。目的地に向かう途中で充電する「経路充電」の場合は、短い時間で充電ができる「急速充電スポット」が最適です。高速道路のサービスエリアなどにも多く設置されています。
一方、外出先や勤務先など長時間の駐車中に充電する「目的地充電」の場合は、料金の安い「普通充電」がお得です。「急速充電」とは違って満充電できるため、時間に余裕がある場合は、こちらを利用しましょう。
ライフスタイルに合った料金プランでさらにお得に
もっとも運用コストに優れた家充電も、契約する電力プランや利用時間によって、さらにお得に利用することができます。
例えば、東京電力エナジーパートナーが提供する「スマートライフS」の場合、深夜の時間帯にあたる1:00~6:00の電気料金は、27.86円(1kWh)。それ以外の日中の料金35.76円(1kWh)に比べて非常にお得です(いずれも2024年3月時点の料金)。
この他にも、電気自動車所有者向けの特別な料金プランを設定している電力会社がある他、使用量に応じてポイントが付与されるサービスもあります。電力会社によって料金プランやサービスに違いがあるため、ご契約中の電力会社のホームページ等からぜひチェックしてみてください。
快適なカーライフが楽しめる家づくり
環境に優しいだけでなく、月々のエネルギーコストの削減にも有効で、家計にも優しいEV。今後のさらなる普及が期待されているだけに、マイホームを建てる際には将来のクルマ選びも考えた設計を取り入れるのがおすすめです。ヘスタホームでは、お客様のさまざまなご要望に応える家づくりを手掛けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。