地球全体で温暖化が進む現代。中国では、キッチン用のエアコン需要が非常に高まっているそうです。食材を加熱したり、お湯を沸かしたりするキッチンは、夏場になると温度が40度近くまで上昇します。夏でも快適に料理ができる空間を作るには、冷房効率を考えた間取りにしなければなりません。その一方で、火を使うキッチンだからこそ注意しておくべき点も。夏でも涼しいキッチンづくりのコツを、ぜひマイホームにも取り入れてみてください。
室内の中でも、もっとも高温になるキッチン
夏になるとスーパーやコンビニでは、唐揚げやコロッケなどの揚げ物の売上が伸びるそうです。その理由は、暑い夏場にはキッチンで揚げ物をしたくないから。日常的に食材を加熱したりお湯を沸かしたりするキッチンは、室内でもっとも温度が高くなるスペース。その一方で、リビングのように専用エアコンが設置されていないケースも少なくありません。ですが、温暖化の影響を受けて真夏日になる日も増えた現在は、キッチンの暑さ対策をしっかりと考えておく必要が高いと言えるでしょう。
中国では、キッチン専用エアコンが人気
油で炒めたり蒸したりする料理が多い中国では、夏場にもなればキッチンの温度が40度にもなると言われています。そこで人気を高めているのが、キッチン専用のエアコン。中国の家電メーカーでは、昨年から新製品を続々と投入し、注目を集めています。では、日本の家庭でもキッチン専用エアコンを取り付ければ、暑さ対策になるのでしょうか。実は、そこに意外な落とし穴が。最新エアコンの場合には注意が必要です。
キッチンには向かないお掃除機能付きエアコン
最近のエアコンでは、お掃除機能付きのタイプが広く普及しています。もちろん、掃除の手間が省かれ、メンテナンス性に優れているのですが、キッチンやキッチンの近くに設置する場合には不向きです。キッチンでは調理中の油を含んだ蒸気や空気を吸い込む頻度が高くなるため、お掃除機能が逆に汚れの範囲を広げてしまうことになります。メーカーでも、こうした著しく油汚れを含んだ環境での使用を想定していないため、できればお掃除機能がないタイプを選びましょう。
LDKタイプの住宅でもご注意を
従来の日本の住宅では、キッチンやダイニングのスペースとリビング・居間のスペースが区切られているのが一般的でした。ですが家庭内のコミュニケーションを重視する現在では、キッチンとリビングが一つの空間でつながっているLDKタイプが普及しています。特に、カウンターキッチンやオープンキッチン、アイランドキッチンなどが人気で、こうした間取りの場合には、エアコンの油汚れ対策が必要になります。キッチン専用エアコンほどではないとしても、こまめな掃除やメンテナンスが欠かせないと言えるでしょう。
換気扇を上手く使って油汚れ対策を
LDKの間取りやキッチンの近くにエアコンを設置する部屋の場合は、換気扇を上手く活用しましょう。調理していて室温が高くなった際には、エアコンを稼働させる前に換気扇を動かして、しっかりと換気しておくことが重要です。できるだけ油を含んだ空気をエアコンが吸い込まないよう意識してください。また、普段から換気扇の掃除をしておき、効率良く換気と冷房ができるようしておくのもよいでしょう。
プロのアドバイスで快適なキッチンづくり
住宅ニーズや地球環境、さらには家電製品の機能が多様化している現在では、マイホームづくりでも意外な落とし穴に遭遇する可能性があります。建てた後に後悔しないよう、ぜひ住宅づくりのプロのアドバイスを参考にしてください。ヘスタホームでは、お客様の多種多様な希望やニーズに応じたアドバイスで、理想のマイホームづくりをお手伝いしています。どんな要望にもお応えできる豊富な実績を持つヘスタホームに、お気軽にご相談ください。