家の間取りや住宅設備にこだわるのと同様に、エクステリアにも自分なりの理想や希望を反映できるのが注文住宅の魅力です。ついつい室内にばかり目がいきがちですが、エクステリアも毎日の暮らしを快適にする上で欠かせない要素。そこで今回は、注文住宅を建てる際に、しっかりと押さえておきたいエクステリアの種類について解説してみます。ぜひ、家づくりの参考にしてみてください。
インテリアと同様にエクステリアにもこだわりを
住宅を設計する際、まず考えるのが室内空間です。間取りや広さ、部屋数、水周りの設備など、内装だけでも考えないといけないことがたくさんあります。同時に、家の外である外構のつくりにもしっかりと意識を向けることが重要です。エクステリアは「外構」とも呼ばれ、家の外にある空間や環境全体をさす言葉。快適な住環境を作り上げる上でとても重要で、室内と同様に外構にもこだわる人が増えています。
主なエクステリアの種類
マイホームづくりで考えるべきエクステリアは、以下にあげる6種類です。
門扉(もんぴ)
最初に注目していただきたいのが、門扉(もんぴ)です。門扉は外部からの侵入を防ぎ、セキュリティを向上させる上でもとても大切な部分。デザイン性も多様で、洋風・和風・両開き・片開きなど、住宅コンセプトに応じてさまざまなタイプを選択でき、デザインによって家の印象も大きく変わります。また、耐久性能も重要です。低コストでありつつ紫外線や風雨にも強い「樹脂」、錆(さび)に強い「ステンレス」「アルミニウム」、さらにずっしりとした重厚感と高級感のある「鉄」、温かみを演出する「木」などがあります。
玄関アプローチ
家の入口から玄関まで続く、小道が玄関アプローチです。アプローチ用の素材を敷き詰めることで、雨の日の泥ハネなどが防げると同時に、滑りにくくなるため、安全性を大幅に向上します。また、人が歩いた際に音が出る素材をあえて使用することで、人の接近や侵入を察知するセキュリティ向上に役立つ素材も人気です。レンガや敷石、枕木などによって防草効果も得られるなど、実用性に優れたメリットの多いエクステリアです。
カーポート
マイカーを所有する方に欠かせないのが、カーポートです。壁で仕切られた本格的な車庫・ガレージとは違って、屋根と支柱のみで構成されているのがカーポートの特徴です。直射日光から車を守ることができるだけでなく、雨の日でも濡れずに車に乗り降りできるのが大きなメリット。また、猛暑など日差しの強い日には、車内を高温から守る効果もあるため、車好きな方におすすめのエクステリアです。
目隠しフェンス
高層階に住むマンションなどと違って、一戸だけの場合はセキュリティへの対応が欠かせません。大きな効果を期待できるのが、目隠しフェンス。家のまわりに設置することで、外部からの視線をシャットアウトでき、防犯性が高まります。また、庭でバーベキューを楽しんだり、ガーデニングを趣味にしたりする方にもおすすめです。外からの視線を気にすることなく、自由に屋外空間での余暇や食事を楽しんでいただけるようになります。
テラス・ウッドデッキ
リビングやダイニングからの行き来が容易で、地面より高い位置にある屋外スペースがテラスです。近年の人気は、木製の床材を使った「ウッドデッキ」。開放的な屋外スペースを有効活用して、子どもの遊び場として利用できるなど、使い勝手に優れた外構設備の一つとなっています。
サンルーム
ガラス張りで多くの日光を取り入れる造りになっているのがサンルーム。雨や風はもちろん、花粉や虫などから洗濯物を守ったり、暖かい環境を利用して家庭菜園をしたりと、いろんな用途があります。午後のティータームを楽しんだり、ペットの遊びスペースにしたりと、ライフスタイルに応じた使い方を検討してみてください。
プラスワンのスペース確保やセキュリティ向上に重要なエクステリア
おしゃれな外観で自分だけのマイホームが作れるだけでなく、機能性に優れた設備で生活の質を高められるのがエクステリアの魅力。セキュリティの向上やライフスタイルを充実させるスペースの確保など、エクステリアにはこだわりたいポイントがたくさんあります。今回紹介した以外のエクステリアや最新の機能を備えた設備なども多くあるので、気になる場合はお気軽に住宅づくりのプロに相談してみてはいかがでしょうか。あなたの希望を叶えるマイホームに、ぜひプロのアドバイスを取り入れてください。