自由な発想でマイホームづくりができる注文住宅。設備や機能にこだわる人がいるように、間取りにこだわる人も少なくありません。オーソドックスな二階建てや三階建てとは違って、中二階のある家も人気です。そもそも中二階とは、どんな間取りなのでしょうか。中二階は、どんな住宅ニーズにマッチするのか。また、その魅力やメリットはどんな点にあるのでしょうか。中二階を取り入れる際に気を付けたい点なども踏まえて解説してみます。
中二階の定義とは?
「中二階」とは、一階よりも高い位置にあり、二階よりも低いフロアを指します。とてもややこしい説明ですが、要するに一階から二階の途中に設けられた階層のことで、基本的に空間を仕切る壁はありません。法律的には高さ1.4mまでに制限され、この高さを超える場合は三階建てになってしまいます。
ロフトとは違うの?
中二階とロフトの間には、明確な違いはありません。ただ一般的には、人が滞在することを前提にしている場合を「中二階」として、モノを置くためであったり、一時的に人が使うために設けたものを「ロフト」と呼んでいます。また、中二階はスキップフロアとも呼ばれ、人気の間取りです。
中二階のメリットは?
中二階を設けるメリットは、限られた空間を最大限に生かせる点。高さ制限がある中でフロア面積をできるだけ大きくするために、中二階を取り入れるケースが多くあります。また、採光性を高める上でも中二階にはメリットがあります。中二階を設けることで二階までの高さが稼げる一方で、中二階には空間を仕切る壁がないため、多くの光を一階部分に取り込めるようになります。室内全体を明るくしたい場合にも有効な間取りと言えるでしょう。
その他のメリットは、ユーティリティスペースとして活用できることです。書斎代わりにしたり、リモートワークのスペースにしたりと、何かと使い勝手の良い空間です。また、子どもが小さいうちは、勉強スペースにするのもおすすめです。完全に空間が仕切られた子ども部屋とは違って、一階のリビングスペースからコミュニケーションが取りやすく、子どもの様子も把握しやすい点などがメリットです。
どんな時に中二階をおすすめするの?
中二階をおすすめするのは、狭小地や傾斜地に家を建てる場合です。横方向にスペースを広げられなくても、縦方向に居住空間を作れるため、狭い土地に家を建てる際に適しています。また、傾斜地で勾配が強く、土地をフラットに造成できない場合にも向いています。土地の高低差を上手く活用して、利便性に優れた間取りに仕上げられます。
中二階を取り入れる際の注意ポイント
メリットの多い中二階ですが、気を付けたい点もあります。よく言われるのが、暖房や冷房効率が悪くなること。例えば、暖房器具を使う場合、一階で温めた空気が中二階に集まってしまうため、暖房効率が落ちてしまいます。冷房はその逆で、中二階にまで冷たい空気が行き届きにくくなります。ですが、近年の住宅は非常に断熱性や遮熱性、密封性が高く、暖房・冷房効率にも優れています。
固定資産税が高くなるケースも
固定資産税は、住宅の床面積に応じて決まりますが、中二階も床面積としてカウントされた場合には、税金が上がってしまいます。冒頭でも触れたように、高さ1.4m以内であればワンフロアとしてカウントされませんが、自治体によって統一されていないのが現状です。お住いの自治体ではどのような扱いや区分になっているのか、事前に確認してください。
おしゃれさも魅力の中二階のある家
メリットとデメリットがそれぞれにある中二階ですが、一番の魅力は何と言ってもおしゃれな間取りを手にできる点です。一階の天井高さが制限されますが、そのデメリットを補うだけの空間が生まれ、広々とした印象に仕上がります。実用性に優れ、満足度も高い中二階を、あなたのマイホームづくりに取り入れてみてはいかがでしょうか。中二階についてさらに詳しく知りたい場合は、ぜひヘスタホームに相談してみてください。豊富な施工実績を持つ住宅づくりのプロが、希望を叶える提案をさせていただきます。