過去にないほど自動車の価格が高騰している現在。セーフティ装備や運転支援システムなど、安全で事故のない交通社会を実現する上で、いろんな装備品が増えた結果、販売価格がどんどん高くなる傾向にあります。と同時に増えているのが、自動車の盗難被害。海外で人気のある日本車が集中して狙われている状況です。愛車を守る上でも大切なマイホームの車庫・ガレージづくりについて、注意点も含めて詳しく学んでみましょう。
ガレージ・車庫は住宅の一部なの?
一般的に、住宅に車庫が組み込まれた造りを「ガレージハウス」と呼びます。一方、住宅と車庫が独立した造りの場合は、それぞれに面積の確保が必要であったり、定められた延床面積を超えないように設計したりしなければなりません。併せて、建ぺい率がオーバーしないようにも注意が必要です。
セキュリティの高さがガレージハウスの魅力
ガレージハウスは、建物と車庫が一体となっているため、屋内に駐車が可能です。愛車を大切に保管できるだけでなく、防犯の面でも効果が高いと言えるでしょう。近年の自動車窃盗犯は、高度な技術でイモビライザーなどの防犯機能・システムを解いてしまうので、技術的に防げないのが事実です。重要なのは、窃盗犯に目を付けられないこと。壁やシャッターで外部からの視線を遮れるガレージは、盗難防止に極めて高い効果を発揮します。さらに車庫に監視カメラなどの防犯設備を取り付けておけば、より安心です。
紫外線や酸性雨から愛車を守る
雨が降らないアメリカ西海岸の中古車は、昔から人気が高いと言われます。ボディが外部からのダメージを負いにくいというのが大きな理由ですが、屋内保管になるガレージハウスなら、愛車を長く安定して維持することが可能です。また、台風や豪雨などの自然災害からも守ってくれるメリットがあります。
住宅からマイカーへのアクセスが便利
車に乗り込むために、わざわざ屋外に出なくてもいい点も、ガレージがある家の魅力。小さなお子さんがいる場合は、車の乗り降りも安全にできて、親が目を離した隙に道路に飛び出すといった事故も未然に防げます。一方、お年寄りにとっても乗車が非常にしやすく、天候に左右されることなく車を利用できます。
倉庫や土間スペースとしても有効利用できる
車庫だからと言って、車だけを置いておく必要はありません。一家の収納スペースとしても利用できるのがガレージの利点。アウトドアアイテムや一時的に使わなくなった家具・家電などの保管にも最適です。さらに、趣味を楽しむための土間スペースにもなるので、人目を気にせずに自分の時間を持ちたい方にもおすすめです。
ガレージの作り方
自宅にガレージ、車庫を作る場合は、車の台数と駐車スペースを考慮しましょう。車の大きさによっても必要な広さが変わります。一般的な登録車(軽自動車以上)は、幅3メートル、奥行き6メートルが一つの目安です。一方で、車の出入り口の大きさには、余裕を持たせましょう。狭い間口では駐車が難しく、車の出し入れが煩わしくなってしまいます。宅地が接している道路幅も計算して、間口の広さを考えると機能的なガレージを設計できます。
換気設備も忘れずに
ガレージ内は空気の循環が悪くなるため、排気ダクトや外部圧力に強い有圧換気扇などを備えておくのがおすすめです。また、一酸化中毒を防ぐ検知器もあればより安心できるでしょう。ガレージ内の空気をクリーンに保つ工夫や設計を取り入れることが重要です。
希望のガレージ・車庫づくりもプロに相談
ガレージや車庫を作るには、当然ながら建築申請が必要で、クリアすべき基準も一般の住宅とは異なり、特に火災防止のために、内装には使えない素材もあるので、専門家のアドバイスを得ながら、自分だけのマイホームづくりに取り組んでください。ヘスタホームでは、お客様のさまざまなご要望にお応えする豊富な実績があります。きっと期待通りの家づくりができるはずですから、まずはお気軽にご相談ください。