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毎日の洗濯が楽になる?ランドリーや水周りを2階に配置するメリット・デメリット

給排水の都合上、お風呂や洗面所、トイレといった水周りの設備は、1階に配置するのがこれまでの当たり前でした。ですが、近年は家事動線やプライバシー保護、限られたスペースの有効利用など、いろんな理由から2階に水周りの設備を配置する間取りが増えています。2階に水周り設備があると、どんなメリットがあるのでしょうか。気になる注意点も含めて解説します。

2階に水周りを置くメリットとは?

家づくりを考えるとき、多くの方が「水周り=1階」とイメージします。確かに昔は、キッチン・お風呂・トイレなどを1階にまとめるのが一般的でした。しかし近年は、2階に水周りを配置する間取りが増えています。とくに都市部の住宅や共働き世帯、小さな土地に建てる二階建て住宅では、「2階水周り」が合理的な選択になることも珍しくありません。

プライバシーを守りやすい間取りにできる

2階に浴室やトイレ、洗面室を配置すると、来客時の気まずさがなくなるという声が多くあります。例えば1階にリビングやキッチンを配置している場合、来客中にお風呂やトイレを使うときに気を使うもの。2階に水周りがあれば、家族の生活スペースと来客スペースを完全に分けられます。また、洗濯や入浴といった生活感の出やすい行為を2階で完結できるため、1階を「魅せる空間」としてすっきり保つことができます

寝室との動線が短く、生活がスムーズに

2階には寝室や子ども部屋を配置することが多くあります。そこに洗面所や浴室をまとめておくと、朝起きて洗顔・着替え、夜お風呂に入ってそのまま寝室へといった動線が短くなり、上下移動のストレスが減ります

日当たりと風通しが良く、清潔を保ちやすい

1階の浴室や脱衣所は湿気がこもりやすく、カビが発生しやすいのが悩みの種。一方、2階は日当たりや風通しが良いため、自然換気がしやすく、カビや結露の発生を防げます。また、外からの視線を気にせずに大きな窓を設けられるため、明るく開放的なバスルームを実現しやすいのもメリット。朝日を感じながらの洗面、夜景を眺めながらのバスタイムといった“上質な暮らし”も可能になります。

洗濯動線が完結できる

多くの家庭では、「1階で洗う → 2階のベランダに干す → 2階のクローゼットにしまう」という流れになりがちですが、2階に洗濯機と浴室を置けば、「洗う→干す→たたむ→しまう」がすべて2階で完結します。1階に持ち運ぶ手間がなく、家事の負担が大幅に減ります。共働き世帯や子育て家庭では、この時短効果を強く実感する方が多いです。

1階を広く有効に使える

水周りを2階に移すことで、1階の床面積にゆとりが生まれます。結果的に、広々としたLDKや玄関収納、書斎スペースなどを設けることが可能になります。「1階=パブリックな空間」「2階=プライベートな空間」とゾーニングを明確に分けることで、家全体のデザインや使い勝手もスッキリまとまります。

寒冷地では凍結防止の効果も

寒い地域では、1階の配管が外気に近いため凍結の恐れがあります。2階に水周りを設けると、給水・排水管を屋内に近い位置に通せるため、凍結リスクが軽減されます。また、1階と比較して2階は気温が安定しているため、冬でもお湯が冷めにくく、エネルギー効率面でもプラスになる場合があります。

注意しておきたいデメリットと対策

もちろん、2階の水周りにも注意すべき点があります。デメリットの一つが、配管距離が長くなり、工事費が上がること。対策方法としては、設計段階で最短ルートを確保し、構造と一体化させるなどの工夫が考えられます。また、水漏れ時に1階への被害が大きい点もデメリットです。防水パン・排水経路・防水下地をしっかり設計に組み込むのが対策方法です。日常で不便さを感じるのが、給湯器からの距離が長いために、お湯が出るまで時間がかかることです。給湯器の位置を2階寄りに設置するなどして対策すると不便さを解消できます。

暮らし方次第で「2階水周り」はベストな選択になる

2階の水周りは、単なる間取りの工夫ではなく、暮らしの快適さを左右する設計要素です。生活動線が短く、プライバシーが守られ、1階の空間も広く使えるといった利点は、現代のライフスタイルにぴったりの発想です。もちろん、家族構成やライフプランによって最適解は異なります。「今」と「将来」を見据えて、どちらの配置が自分たちの暮らしに合うかを考えてみましょう。ヘスタホームでは、将来を考えたマイホームづくりのお手伝いをしています。家族にとってベストな住まいが手に入るよう、ぜひお気軽にご相談ください。