気温が高い日が続くと、キッチンの生ごみ処理に頭を悩ませることが多くなります。こまめに処理すればよいのですが、忙しい毎日ではなかなかそうもいきません。ほんの1日だけでも放置すると、途端に臭いの原因になる生ごみ。悩みの種を解決する方法の一つが、ディスポーザーの導入。海外で広く普及している理由やマイホームへの導入メリットをまとめました。
アメリカ生まれの家電製品ディスポーザー
ディスポーザーの歴史をひも解いてみると、1972年にまでさかのぼります。最初に実用化したのはアメリカのメーカー。その原理は、高速回転する回転盤(ターンテーブル)で生ごみを細かくすりつぶして、排水と一緒に排水管に排出してしまうというものです。排出された生ごみは、下水として処理されるので、埋め立てや焼却処理にたいして環境負荷が少ないというメリットがあります。最大の魅力は、生ごみの発生と同時に処理できる点。その便利さから、アメリカでは瞬く間に普及して、冷蔵庫や電子レンジのように、キッチンに欠かせない家電となりました。
日本では集合住宅を中心に普及
アメリカをはじめとした海外では高い普及率を誇るディスポーザー。日本でも1960年代から国内家電メーカーが製造・販売を開始し、新築マンションを中心に一般家庭にも広まりました。一方、戸建て住宅の場合は、地域によって使用が制限されるケースがあるため、これから普及期を迎えることになります。
後付けより新築時が導入のベストタイミング
大変便利なディスポーザーですが、既存のキッチンへの後付けにはやや向かない特徴があります。多くのディスポーザーではシンクの排水口の口径が180mmに設置されているため、口径が小さい場合や特殊な形状の場合は、シンク自体の交換が伴います。また、シンクの下部にディスポーザー本体を収納するスペースが欠かせないため、設置が難しいケースが多く見られます。こうした観点を考慮しても、新築時がディスポーザーを導入するベストタイミングです。
ディスポーザーを設置するには
ディスポーザーの設置を検討する上で、最初に必要なのがお住いの自治体の下水道局に確認すること。ほとんどの自治体では、「排水処理システム」の設置を条件に、ディスポーザーの設置を許可しています。「排水処理システム」とは、粉砕した生ごみを一時的に処理槽で浄化してから排水するためのもの。このシステムによって、下水処理への負荷を軽減でき、一般家庭でもディスポーザーが使えるようになります。難しく考える必要はなく、日本で市販されているディスポーザーの多くが「排水処理システム」を備えたモデルとなっているので、安心してお使いいただけます。
気になる場合は、ディスポーザーの専門家に相談
ディスポーザーの設置には、機器本体に関する知識はもちろんですが、給排水に関する知識や電気的な知識、さらには自治体ごとに異なる規制に関する知識が必要です。気になることや不明な点があれば、ぜひ気軽に専門業者に相談してください。
ヘスタホームで理想のマイホームづくりを
ヘスタホームでは、最新の家電やスマート家電に対応したマイホームづくりのアドバイスや提案を行っています。豊富な建築実績をベースとしたノウハウとアイデアで、みなさんの期待に応える住まいづくりをお手伝いします。